Loading...
制作日誌
Page10 :80年代カルチャー

時代設定は86、7年。当時ヒットした歌謡曲が映画を彩り、劇中には当時流行った、肩パッド入りのジャケット、ハイウエストのパンツなどの衣裳、刈り上げヘア、ソバージュなどのヘアスタイル、アラレちゃん眼鏡、黒電話、エアジョーダン・ファースト、ブーツ型ジョッキなどのグッズや、スターレット、JOG等々が続々登場する。当時の現物を集めるのは至難の業だったそうだ。
80年代の小道具は今、手に入るものが少なく、捜索に装飾スタッフが奮闘。監督ご所望のブーツジョッキは数がなく、ドイツから取り寄せた。エアジョーダン・ファーストも使用前使用後の2足をそろえるのにひと苦労。パソコンも、博物館以外で持っているお店はほとんどなく、八方手を尽くした結果、個人のコレクターの方から借りることができた。

image

クリスマスシーンで、3日間かけて作られたツリーは、当時はまだLEDがなかったため、豆電球仕様で、今と比べるとやや地味なところを正確に再現している。だが、筑波のホテル前に特別に作られたツリーを地元の人たちはセットと気づかず、ホンモノのツリーが立ったと楽しんでいた。
あの時代に活躍した俳優たちも多く参加。鈴木の静岡の上司役に、80年代からお笑い界を牽引しているとんねるずの木梨憲武、美弥子の両親は、ヒットドラマで、劇中の会話でも何度か登場する「男女7人夏物語」「男女7人秋物語」に出演していた片岡鶴太郎と「〜秋物語」に出演していた手塚理美が演じた。堤は、当時、とんねるずとも片岡ともバラエティーの仕事をしていたので、現場は「あ、うん」の呼吸で進んだ。特に木梨は、宴会部長的なキャラクターをあっという間に作りあげ、現場の熱をあげた。あまりの声の大きさに録音技師が木梨の音だけ少し絞る指示を出していたほどだ。
木梨は撮影の合間は、堤と80年代の思い出話で盛り上がっていた。例えば、鈴木の乗ったJOGを見た木梨は「うちの自転車店で売っていたし、ぼくも乗っていた」と懐かしんだ。
また、鈴木がつけているテレビの中で C-C-B が歌っている番組は、80年代を代表する日本テレビの歌謡番組「ザ・トップテン」(81〜86)である。

「音楽」へ戻る
「車」へ進む

 

制作日誌目次へ