堤いわく「名曲はどんな場面にも合う」とのことで、各場面に、「ルビーの指環」「君は1000%」「SHOW ME」など80年代のヒットチューンがかかりドラマを大いに盛り上げる。ある種の音楽映画のような体裁になっていて、劇中使用曲によるコンピレーションアルバムも発売される予定だ。その分、劇伴はまったく違った楽曲が用意された。いつも使う楽器にこだわるという堤は、今回はアコーディオンの音を使いたいと考えた。『SPEC』の楽曲も手がけたガブリエル・ロベルトが作った哀愁のあるバンドネオンの曲は、古いようで新鮮なようで、80年代の限定された世界観に、男女の恋愛の普遍的な熱情を表現する。